マルノ社屋

マルノ社屋 ノの字型カウンター画像
施工情報
施工内容 フルリノベーション
施工面積 270㎡
構造 S造
協力会社 NOMADOS

担当者コメント

創業90周年を迎える株式会社マルノ。
盛岡市を中心とし、まちの著名な建築物のタイル工事をささえてきた会社がリブランディングと共に本社をリノベーションする計画です。

タイル工事業としてから創業90年間近で、本社屋も築50年という長い技術と歴史を積み重ねてきました。
そんな社屋のリノベーションですが、刷新するのではなく、タイルのように歴史を「覆い」・「積み重ねる」ようにデザインコンセプトを「層」として、外観および内観をデザインしています。

内装デザイン

一番の特徴として、社屋エントランスから内部へ誘うような「ノの字型カウンター」を設けています。
カウンター壁面には日本のタイルの歴史を辿るように、種類や潮流を一望出来るように計画しています。
また、お付き合いのある法人様だけでなく、新たにエンドユーザー様へのご対応に対して、全社員でお迎えするような空間として設計しています。
社屋全体としては、社員の業務効率アップの為の労働環境を向上すると共に、来訪者様向けにはリノベーションやタイル仕上のショールームとして、体験していただける空間造りをしています。目地で魅せるタイル、建具と一体化するタイル等など、各所にリノベーションの実例が散りばめられています。
2階にある顧客打合せスペースは、使用シーンに合わせて地域への開放なども出来るように2室利用と1室利用にフレキシブルに対応出来るようにしました。

外観デザイン・環境性能

1階部分は今までのマルノを示す「タイル」、2階部分はこれからのマルノを意味する新規性のある素材の「ポリカーボネート」を使用して外観からも歴史の層を感じられるデザインとしています。また、ポリカーボネートも半透明であることから、奥に社屋外壁がうっすらと見せることで奥行としても層を表現しています。
既存社屋の外観を生かした美観整備をしつつ、服を羽織るようにポリカーボネートの新外装「アウターウォール」で覆うことで、ダブルスキン(二重の外皮)を形成することで断熱性能アップと日射負荷軽減など環境性能の向上を狙っています。これからの環境負荷を低減する為に、「アウターウォール」以外にもインナーサッシの設置や断熱材の全面施工など、大きく断熱性・気密性を向上して建築物としての使用エネルギーの抑制を考慮した計画としています。

こだわり
ポイント

マルノ社屋 ノの字型カウンター

タイルの歴史を辿るように、種類や潮流を示す「ノの字型カウンター」

マルノ社屋 外観

マルノとタイルの歴史や社屋の歴史を「層」のように、外装・内装共に表現するデザイン

マルノ社屋 ショールーム型の空間

数々のタイルや使い方を体験出来るショールーム型の空間

マルノ社屋 外観

断熱性能アップと日射負荷軽減など環境性能の向上を担う、新外装「アウターウォール」

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